かつて僕はイデアで家具や雑貨のマーケティングの業務をしている時に、どうしても世界の先端のインテリアショーの現場であるミラノサローネに一度行ってみたいと思っていました。
会社での出張がどうしても許可が出ず、休みを取って会社の出張者にくっついて行きました。
3年前の春です。
はじめて行った西洋の街並みやイタリアの暮らしは今までになかった、憧れを感じさせるものでした。
その時にすでに、イタリアで何か仕事ができれば嬉しいなと、帰りの飛行機で考え、家族にも「イタリアに行く!」などと宣言していたものです。
それから約1年、僕はイデアの会社でマーケティング戦略企画室という部署で、キッズブランドの立ち上げや香港倉庫の立ち上げ、仕入れ管理といったことを行っていました。
物流コストの圧縮を目的とした、香港での川上倉庫の設立を丁度終えた一昨年の12月に、このハーブの話が出ました。
そこには、イタリアから届いたエッセンシャルオイル、蜂蜜、ハーブティーがありました。
門外漢の僕は、どうしたら売れるのかまったくわからず、またこれは売れないだろうなと直感で確信していました。
そんなことを経て。
さてさて、やると決まったものの何からやるべきなのか?
調査したという会社の担当者が言うように化粧品業者になるには数千万円の設備導入と薬剤師の雇用が必要なのか?
そもそもピエモンテ州ってどこ?
というような分からないことばかりが山積みでした。
そんな感じで2005年の1月から、部員自分一名の新規事業開発室という部署が発足されアグロナチュラの事業はスタートしたのです。
つづく