さて、事業領域・コンセプトがまとまったところで、次にやるのがどうやって具現化するかです。

⑤マーケティングミックス・4P(プロダクト・プライス・プレイス・プロモーション)の策定として、
どんな製品・サービスにして、また価格で、どんな場所や売り場に置いて、どういうふうにどんな雑誌や新聞やインターネットや売り場で伝えていけば喜ばれるてうまくいくか考えよう、
ってところですね。

これはバンドやオーケストラのように、それぞれの要素がうまく調和すればするほど、良い結果となりますので全体感やタイミングを考えながら取り組んでください。

一つずつ説明するのもくどいので、ここではプレイス(場所・売り場・流通)、プロモーション(広告・パブリシティ・販促等)についてのお役立ち情報をご紹介いたします。

基本的には、

「とにかく、ターゲットとした人が集まるところで、売って、宣伝する。」

以上という感じです。

それでは、製品を販売するメーカーの例で、それぞれのポイントを述べます。

チャネルで「売り場・お店」の探し方

「日経MJトレンド情報源」
流通・サービス業界上位社の店舗数等や売上高等が細かく載っている。問屋リストもある。

②「競合他社のホームページの取り扱い店舗リスト」
これを利用。

③「雑誌に載ってるお店チェック~ネットで検索」
行かなくても雰囲気分かる。

アプローチ方法は、

①売り込みのためのDMを作る
ワードでもパワーポイントでも何でも良いです。
今までやってきたプロセスの中での、「事業領域・コンセプト」を簡単に書いたDMを作るのです。

ポイントは「買いやすい理由がシンプルに書いてあること」です。
「ターゲットは誰で、どんなニーズに対して、作られた独自のもの」が書いてあって、
「早い・安い・うまい」というようにシンプルに表現されているコピーと写真と連絡先が載っていればOK。

感動を与える、乗らなきゃ損だと思える内容になるようにブラッシュアップしてください。

②DMを送る
メール、FAX、郵便を使ってアプローチしたいところの連絡先に送ります。

③返答が来たところに会いに行き説明
興味を持っていただいた場合は会いに行きましょう。そしてお話を伺います。
返答なければ、再度①から出直しで。

①~③を繰り返す。

どうしても扱っていただきたいお店には、DMじゃなくて直接お願いしに行く方がよいですね。

次に、
チャネルで「流通経路・問屋」の探し方
(自分がメーカーで問屋が必要な場合)

ズバリ、自分で探しません。
製品などをおいてもらいたい小売店のバイヤーさんに、どこの問屋さんがよいか聞くんです。

メーカーである自分が問屋さんに扱ってくれとお願いするのと、問屋さんのお客さんである小売店のバイヤーから自分を紹介してもらうのとでは立場変わりますよね。

流通経路は自分でデザインするもの、そして問屋さんから小売店さんも皆が喜ぶ「建値」(何掛で問屋さんに、何掛で小売店さんというような流通価格)設定も忘れずに。自分だけ儲けても成り立たないですから。

(以上、ご自身が店舗や流通を活用する製品メーカーじゃない場合は、想像力を高めて自分の場合に置き換えてくださいね。就職活動中の人は自分のDMを志望企業に送付する、本を企画中の人はDMを出版社に送付する、自費でサンプルを作って大型書店のバイヤーに送付する等々・・)

また、チャネル選択順位の留意点ですが、

「おいてもらうのに難しいところ、かっこいいところから置いてもらう」

特にファッション製品などの高付加価値製品にいえることですが、
こうすると、あの店に選ばれたという信用も得られるし、同じ製品でもメディア等で取り上げられ方が変わるし、イメージも向上、結局おいてもらえる店舗数は増える良い結果となります。

くれぐれも逆はないので注意。

安易さや目先の売上に流されず、難しいところから頑張ってまいりましょう!

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ではでは、次にプロモーション(広告・パブリシティ・販促等)についてのポイントです。

とにかく重要なのは、雑誌や新聞等のパブリシティ(記事)で扱ってもらうこと

そうなると、信用力も得られるし全く立場が変わってきます。
何か公的に認められた感が出ますよね。

行列ができる店って並びたくなるように、雑誌や新聞にいっぱい出ているものって欲しくなります。

また、「100回の自慢より、1回の推薦」
これが販売ツールにもなります。

インターネットを良く使う人がターゲットだったらネットニュースの記事でも良いですし、ラジオを聞く人だったらラジオ番組で取り上げてもらうとか、とにかく目に耳につくところへの露出。

アプローチ方法は、チャネルへのアプローチと同じ①~③を繰り返す。
送り先が雑誌社・新聞社等になるだけ。
この活動は横文字で、プレスリリース

どの雑誌社や新聞社に送るのかは、ターゲットの設定のところで具体的に決まってましたよね。

ターゲットが読む雑誌・新聞等ですよ。

しかも、取り上げてもらうのに難しいところから順番ですからね。

余談ですが、このプレスリリースにまつわる使える技をひとつ。

コンセプトを策定している段階からの面白いアプローチとして、「プレスリリース資料を先に作ってしまう」というやり方です。

雑誌社や新聞社に送ることを想定して、アイデア段階から自分の計画を文章を書いてみます。
そのまま新聞記事になるイメージで。

「プレスリリース

××が○○の販売を開始

株式会社××(神奈川県横浜市)は、何年何月に~~~~する。
~~をターゲットに、~~~
何年には~~~を目指す。

なんていう感じ。

書いてみて、どう見てもメディアの箸にも棒にもかからさそうなショボイ内容だな~と思ったら、もっと戦略を煮詰めてブラッシュアップを重ね、いけてる内容に修正していくという感じです。

どう見ても、「これはニュースだ」という文章が出来たら、本当にやってもうまく行くんじゃないでしょうか。

参考まで。

その他のプロモーション方法として、ホームページを準備しておくとか、ブログも始めるとか、店頭用の販促ツールを作っておくとか、ミクシーのコミュニティを作っておくとか、広告を出すとか、色々な仕掛けや作戦を、タイミングよく繰り出すのです。

あとは、結果を見ながら色々試行錯誤して繰り返していく。

前進あるのみ!

以上4回にわたって、ベタで簡単で実践的なマーケティング(売れる仕組みづくり)について書きました。

その他の考え方やウンチク、高度なテクニックはた~くさんあります。

しかし、忙しく日々のお仕事をされている人は、これだけやるのでも結果って変わってくると思います。

それぞれの方に、すべてのやり方は当てはまりませんが、どれか一つでも参考になって役立ったらいいなと思います。

せっかくですので、ぜひ何かトライしてみてください!

CanかCan not(出来るか出来ない)ではなく、
WillかWill not(やるのかやらないのか)ですからね!

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