本日はセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの事務所にお邪魔して、僕らの知らない、世界の子供達の困っている現状と支援活動の実際についてお伺いしてきました。

今回お話を伺ったのは、先日アフガニスタンでの1年半の活動より戻られた和田美穂さんです。

~女子は教育禁止!十代後半の女性は字が読めません~

まずは首都カブールの話

タリバンが政権を取っていた1990年後半から2001年にかけて、女子は教育はいらないということでこの国では女子教育禁止令が出ていたそうです。

ひどいですね。

やはり字が読めないと自信が出ない、社会参加も出来ないということです。
他の動物と違って字が読めるということは人間にとって非常に重要なことと思います。

その間学校に行けない結果、識字率がとても低く、地下学校で勉強を続けているか、海外に難民として行っていた人以外は、その年代のほとんどの女性は字が読めないとのことです!

そこで、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの活動として、
先生を雇い、昼に1時間授業で識字教室を開いています。

先生のお宅に2~30人の生徒がぎゅうぎゅうに集まって授業を受けているとのこと。

その昼の1時間以外は、また家に戻って絨毯織りや刺繍の仕事を続けるとのことですが、
皆とても一生懸命勉強するとのことです。

9ヶ月コースで読みと算数が小学3年生レベルになるとのこと。
昨年度で1200人が勉強したそうです。

カブールの識字教室

~先生の先生~

田舎のバーミヤンの話

カブールから車で10時間、国連プロペラ機で20分のところにあるバーミヤンでは、学校の先生への教育を行っているそうです。

アフガニスタンでは、高校を卒業すると先生の資格が得られますが、田舎では人材難のため小学校3年終了で先生をしている人もいるということ。

先生自身も分からないことは、ただ教科書を読んでいるだけという感じになっているの状況とのことなので、先生自体のトレーニングを行っているそうです。

カブールから先生の先生を手配して、冬休み中にぶっ続け3週間、雑魚寝合宿状態で研修するそうです。

また、「教育の重要性」を伝える演劇活動もバーミヤンでは行っているそうです。

バーミヤン高校の演劇部が、冠婚葬祭用のミュージシャンと共に、「外国に行ってる友達から手紙がきたけど読めなくて大変だよ~」というお芝居をして村を回るそうです。

いいですね~。

バーミヤンの子供

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンからは、2名のスタッフが現地に赴き、教育を中心とした活動をしています。

重要なのは、学校建てたりというようなハードの支援より、能力開発のようなきめ細やかなソフトサービスとのことです。
寄付金は、日本人スタッフの人件費を除き、先生の雇用や教材費等に年3~4千万円が有効に使われています。

セーブ・ザ・チルドレンは、世界的な組織でありながら、このように直接日本人が支援計画して現地に赴き、子供達への支援活動を意思を持って、直接行うという特徴があります。
(多くの世界組織は日本ではお金を集めるのみで、我々日本人が現地活動に関わることは少ないそうです)

実際に今回のようにに、日本から寄付されたお金が実際どのように有効に使われているのかを、現地の実態の生の声を聞き、知ることが出来ます。

これはとても重要なことと思います。

実態を知ることが出来た今日は非常に良い経験でした。

これからも世界の困窮する子供を救う活動、是非頑張ってください!

より詳しい、僕らの知らないことがホームページで知ることが出来ます。

http://www.savechildren.or.jp/

次回は、和田さん談「不思議な迷信で子供が栄養失調になる!?」ミャンマー編を予定しています。

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