アグロナチュラのカタログの最後のページには、
「印刷・製本 社会福祉法人 東京コロニー コロニー印刷」
と記載してあります。
アグロナチュラのカタログは、こちらで印刷されています。
東京コロニー印刷所は、国立療養所中野病院の退院者によって、昭和26年に中野区新井町の家具屋の一室を借りて始まった歴史のある印刷所とのことです。
「コロニー」とは辞書で、「一定地域で社会生活を営みながら治療・訓練などを受ける総合的な社会福祉施設」とありますが、国立療養所中野病院とは戦前からの結核病者の療養を目的とした施設であったために印刷所の名前にコロニーをつけたそうです。
上の写真は戦後まもなくの頃
今は、年商15億円もある立派な印刷工場です。
http://www.tocolo.or.jp/nakano/index.html
大手広告代理店や大手飲料メーカーの全社員の名刺等の仕事も
行っています。
全体職員約300人のうち60%以上がハンディキャップのあるメンバーとのことです。
こちらの印刷所に出会ったのは、福祉作業所に何かお仕事をお願いできるところはないか、ということを東京都に問い合わせたことに始まります。
そこで、都の方からこちらの印刷所の理事でさらに全国社会就労センター協議会の運営委員長をされているMさんをご紹介いただきました。
ちなみに福祉作業所・授産施設とは、一般企業に雇用されることが難しい人たちが、リハビリや職業訓練も含めて働き、社会参加を実現している社会福祉施設で、日本全国約3000ヶ所の作業所で、現在約9万人働いてるそうです。
仕事は様々で、大規模に印刷やクリーニング、縫製等の事業を行っている施設。伝統工芸品、織物、陶磁器、家具製造等の職人的作業を行っている施設などがあります。
一番多いのは、パンやクッキー等の食品を作ったり、ポーチ類等の手作り布製品を作ったり、木工パズルなどを作っている施設が多いとのこと。
Mさんにはいろいろお世話になり、都内にある福祉作業所・授産施設を案内していただいたり、現状などを教えていただいております。心やさしい非常に素晴らしい人です。
この印刷所では、最新機器によりほとんどのオフセット印刷を行うことが出来ます。
もし、皆様のお仕事で印刷物等が必要になった場合は、
是非こちらにもお見積もり等を一度お願いしてみてください。
とても良い仕事を、一所懸命にやっていただけます。