クロネコヤマトの元社長の小倉昌男さんのこの本を読んだのは、2003年になってからでした。
今まで知らなかった、障がい者雇用の現場について知る機会となりました。
毎日朝から働いて1万円以下の給料という現実が日本にあるとは思いませんでした。
人として存在するならば、生きて働いた価値を得ることは生きがいになると思います。
そして、国からの手当てを4~5万円もらえたとして、
親兄弟がいないなら、個人としての自活は難しいでしょう。
個人としてまず第一に経済的に存在し得ないということです。
どうしてそんなに給料が安いのか?仕事がないのか?
どうしたら、ハンディキャップのある人も、仕事が出来て、給料がもらえ、人として、
個人として存在できるようになるのか?できるやり方があるということ。
経済界で、偉業を成し遂げた小倉さんが晩年に世に問うたこの本の存在意義は非常に大きいものであったと思います。