Quon_press_release0001Quon_press_release0002 Quon_press_release0003 Quon_press_release0004

2年ほど前から立ち上げのお手伝いをしてまいりました国産のオーガニック&ワイルドクラフトブランド「QUON/クオン」が9月に発売されることになりました。

20年前から日本のオーガニックコスメの先駆けとして、国産の有機素材にこだわってクオリティの高い製品を作ってきた株式会社クレコスの新しいブランドです。

クレコスの製品は今まで4060代をターゲットとしてきたアンチエイジング化粧品ですが、今回のブランドは2030代をターゲットとして、「海外原料に頼らない真の国産オーガニック」、「安全性の高さ」、「気持ちの良さ」、「使いやすさ・使用感」、「最先端の技術と製法」、「実感できる効果」、「買い続けられる価格」、「保存料・着色料・香料など化学成分100%フリー」、「社会貢献性」などをとことんまで追求し、開発に2年ほど時間がかかってしまいましたが、老舗の意地を見せる、国内では最高峰といえるまで高めた品質となりました。

アイテムは、オーガニック系コスメの中では珍しい、これ一本でデイリーケアが実現する「化粧水・乳液・美容液の機能を備えたオールインワンセラム」と、機能別に加えて使用できる贅沢な内容の「美容オイル3種」のラインナップです。

オールインワンセラムは、みずみずしさがありながら、肌に吸い込まれるような感覚と、べたつかず物足りなさもない絶妙な使用感、深呼吸したくなるフレッシュな精油のアロマ。

さらに、目的別・テクスチャー別の美容オイルを手の上で混ぜて使うことで、自分好みの使用感と効果、またアロマの組み合わせによる香りのミックスが得られる感覚。

今回のブランドは、オーガニック系ブランドのラインナップは素材別に数々のアイテムがあってわかりにくいものが多いですが、日本の女性のデイリーユースを考えてオールインワンセラムと、機能・効果別に分けて最適の処方を行った美容オイルのセットという、進化した、わかりやすく使いやすい、飾り過ぎないシンプルなブランドです。

市場規模の小さなオーガニックコスメのイノヴェーター以外の、より大きなマス市場からも、使用感や効果で納得してもらい多くのユーザーを獲得できるように考えました。

国産にこだわった点は、最近国産の海外オーガニック認証付コスメが増えてきていますが、実際は国内にはオーガニック認定付の植物原料がないため、海外から輸入されたオーガニック認証付の植物油や植物エキスを、日本で混ぜ合わせた海外原産原料の日本ブレンド品がほとんどなのが現状といえます。

理由としては、

海外のオーガニック認証企業は、自国の有機農産品の海外輸出と外貨獲得を目指しての認証制度なので、日本でサービスをしている海外オーガニック化粧品認証を取るためには、結局その国の競争力のある有機植物原料を使用しなければならないという点、

日本の農産物のオーガニック認証は有機JASといって食べ物しか認証制度はなく、化粧品に多種に使えるような有機植物が海外に比べそもそも少ない点、

また、日本の原料メーカーのほとんどは植物エキスを抽出する際にBGという石油化合物を用いて抽出しますが、それらはオーガニック化粧品認証では認められない石油を用いた原料のため、日本国内には世界基準と同等のオーガニック化粧品をつくるベースがそもそも存在しない現状です。

よって、現在の国産オーガニック製品は、キー成分として謳う国産の成分使用ははごくわずか、中身はほとんどは輸入された海外製原料で、日本で配合・パッケージングした「準・国産」という製品がほとんど、

以上から使用感や効果なども限定されたものが多い現状でした。

以上の状況の中で、自然・オーガニック系に化粧品トレンドの潮流が移る中、農業国である欧米のオーガニック認証企業のフォーマット上では、互角に日本メーカーは戦えず、日本の有機農業と化粧品の国際競争力の低下を危惧していました。

このたびの「QUON/クオン」は、日本の地域農業・商業の振興を図る経済産業省の「農商工連携事業」の認定事業となり、日本の有機農業の活性化と、自然化粧品分野における化粧品産業の再興を目指すプロジェクトとなりました。

奈良県の大和地方に古代から伝わる「大和茶」。今回はオーガニックよりもさらに難しいとされる、肥料もなにも加えない「自然農=ワイルドクラフト」で育て、植物本来のパワーを活かした大和茶の油やエキスをキー成分に、日本各地のオーガニック植物をクレコス20年間の有機農家との関係などから集めています。

有機肥料を与えて育てるオーガニックより、さらに何も与えないワイルドクラフトに踏む込むことで、害虫や雑草にも負けないそれぞれの植物本来の効能パワーを最大限に生かす製品と、オーガニックコスメというジャンルをさらに進化させたワイルドクラフトコスメというポジションも目指しました。

以上により、国産のワイルドクラフト・オーガニック植物原料をセラムで80%以上、オイルで50%以上も配合するという今までにない、国産といえるオーガニック化粧品ができました。

また、近畿大学や静岡大学との産学連携研究で、植物のエキスを溶媒を用いないで極限まで抽出する「亜臨界水抽出」により、今までのBG抽出や圧搾抽出、水蒸気蒸留、エタノールやグリセリン抽出では得られることのなかった美容成分を安全に最大限まで取り出すという、世界でも最先端のテクノロジーにより、癒しだけではなく肌への実際の効果を研究機関により調査研究しながら製品を作り上げています。

特にアンチエイジングについての効果については、大学での重点的な研究開発により実証された製品づくりになっていて、今までの植物系化粧品とは一線を画す機能性の高い自然化粧品となりました。

社会性としては、大和地方の耕作放棄地の再生、日本の山林を保護するため出される間伐材の杉を障がいのある人の働く福祉作業所で収斂・消毒・美肌効果もあるスギウォーターとして抽出して地域の障がい者の雇用創出、間伐材を使用したパッケージで森林の保護などにも取り組んでいます。

あと製品として珍しいのは、「化学成分100%フリー」です。海外製や国産もそうですが、キャリーオーバーも含め保存料など完全に化学成分を使わない処方は非常に珍しいです。

大体オーガニック化粧品はジュースと一緒なので防腐剤を入れていないと当然腐ってしまうためフェノキシエタノールや安息香酸、ソルビン酸などが防腐剤として用いられますが、
今回の「QUON/クオン」では「亜臨水界抽出技術」とクレコスの20年間の植物エキスでの防腐技術の研究で、冷蔵庫保存など不要にて「本当に化学成分を一切使わないで化粧品をつくる」という難題をクリアできました。これは世界的にも非常に競争力のあるポイントであると思います。

また、価格についても検討を重ね、非常に高い品質を保ちながら、毎日使えるような価格を目指しました。

海外原産原料のブレンドの場合は、海外における同等の製品より非常に高くなってしまうデメリットがありましたが、国産原料の開発により国際競争力のある価格も追求しました。

オールインワンセラムで3,990円、オイルは3,150円と、海外製品の現地価格と同じようなリーズナブルな価格設定となっています。

以上、長々と書きましたが、やはり特徴的なのは、何百回にもおよぶ試作品の製作とモニタリングによってできた、使用感・実感できる効果・精油のみのリラックスする香り、海外製にはないオールインワンという利便性と繊細な日本人女性が納得する使用感、検討を繰り返したクリエイティブ面でのデザイン洗練度です。

いいものができました。

9月6日の発売となります。

どうぞよろしくお願い申し上げます!

 

最近の投稿

カテゴリー

アーカイブ