最近はもっぱら基礎化粧品とローズシリーズのコピーの作成に日夜開け暮れています。
家で考え、電車の中で考え、会社で考え、都庁に行って確認し、さらに修正し。。
といった感じで。
化粧品コピーには「55の効果効能」以外の表記は薬事法上ご法度です。
一方、医薬部外品に登録すると効果が謳えます。
たとえば、カモミラエキスは効果のある成分とされているので「美白に効く」とか。
現行法では、医薬部外品にすると指定表示成分以外は記載不要となり、それを隠れ蓑にしているブランドもあるようですが、今後はすべて全成分表示に変わると都庁の担当の方も言ってました。
今回、医薬部外品の業者申請や登録は少し面倒で、アグロナチュラは化粧品とすることにしました。
いちいち効能をボトルを明記しなくても、成分にこだわり違いのわかる消費者の人(アグロナチュラのターゲット)は、内容成分と効能を良く知ってますからね。
ちなみに「55の効果効能」とは以下です。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/yakuji/kansi/cm/k-k-3123.html
(1) 頭皮、毛髪を清浄にする。
(2) 香りにより毛髪、頭皮の不快臭を抑える。
(3) 頭皮、毛髪をすこやかに保つ。
(4) 毛髪にはり、こしを与える。
(5) 頭皮、毛髪にうるおいを与える。
(6) 頭皮、毛髪のうるおいを保つ。
(7) 毛髪をしなやかにする。
(8) クシどおりをよくする。
(9) 毛髪のつやを保つ。
(10) 毛髪につやを与える。
(11) フケ、カユミがとれる。
(12) フケ、カユミを抑える。
(13) 毛髪の水分、油分を補い保つ。
(14) 裂毛、切毛、枝毛を防ぐ。
(15) 髪型を整え、保持する。
(16) 毛髪の帯電を防止する。
(17) (汚れをおとすことにより)皮膚を清浄にする。
(18) (洗浄により)ニキビ、アセモを防ぐ(洗顔料)。
(19) 肌を整える。
(20) 肌のキメを整える。
(21) 皮膚をすこやかに保つ。
(22) 肌荒れを防ぐ。
(23) 肌をひきしめる。
(24) 皮膚にうるおいを与える。
(25) 皮膚の水分、油分を補い保つ。
(26) 皮膚の柔軟性を保つ。
(27) 皮膚を保護する。
(28) 皮膚の乾燥を防ぐ。
(29) 肌を柔らげる。
(30) 肌にはりを与える。
(31) 肌にツヤを与える。
(32) 肌を滑らかにする。
(33) ひげを剃りやすくする。
(34) ひげそり後の肌を整える。
(35) あせもを防ぐ(打粉)。
(36) 日やけを防ぐ。(日焼け止めのみ)
(37) 日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。(日焼け止めのみ)
(38) 芳香を与える。
(39) 爪を保護する。
(40) 爪をすこやかに保つ。
(41) 爪にうるおいを与える。
(42) 口唇の荒れを防ぐ。
(43) 口唇のキメを整える。
(44) 口唇にうるおいを与える。
(45) 口唇をすこやかにする。
(46) 口唇を保護する。口唇の乾燥を防ぐ。
(47) 口唇の乾燥によるカサツキを防ぐ。
(48) 口唇を滑らかにする。
(49) ムシ歯を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(50) 歯を白くする(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(51) 歯垢を除去する(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(52) 口中を浄化する(歯みがき類)。
(53) 口臭を防ぐ(歯みがき類)。
(54) 歯のやにを取る(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(55) 歯石の沈着を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
これ以外を書くと基本的にNGです。
都庁にも消費者からの指摘や同業者からのタレこみが頻繁に来るそうです。
しかし、カタログやボディコピーを見ているといろいろと明らかにアウトのものや、トリッキーなものはたくさんありますね。
すでに他ブランドで使われているありものの言葉だけで組み立てて都庁に行っても、NGが多くて不思議です。
55以外でも通るものもありますし、絶妙な筆さばきといった感じでしょうか。
大手化粧品メーカーの開発担当いわく、化粧品の売れ行きはコピーライターの力量による、とのことですが、スレスレのところでいかに差別的な言葉のやりくりを組み立てるかがポイントとなんだな思います。
基礎化粧品とローズシリーズのコピー、少し時間がかかりましたが素人出身デビュー1年目のコピーライターとして今の持ってる全力で完成させました。
う~む、どうなんでしょうか。
ここで発表するのはグラフィックもなく雰囲気出ませんので、10月に出されるカタログとホームページにてお披露目ということで。