個人的に当初このアグロナチュラブランドの立ち上げのモチベーションになったのは、何とか得意なビジネス分野でハンディキャップのある人の雇用を生み出していくような営みを作れたら良いなということでした。

日本のヤマト福祉財団のスワンベーカリーや、化粧品ブランドとしては社会的な意義を前面に出していたボディショップなどのイメージです。

具体的に取り組んだことは、東京都で紹介してもらった東京コロニー印刷所に各印刷物を発注したり、その他販促に用いる小分けサンプルなどを福祉作業所に作成依頼する等のことでした。

東京コロニー
http://www.tocolo.or.jp/

東村山市の障害者授産施設「あきつの園」で作成していただいたビオリーブス洗剤のサンプル
Dsc01175

一方、20年間事業を続けてきたイタリア現地のアグロナチュラ農業組合サイドにも、日本ビジネスの急速な展開とスピード・バランスを保ちながら、地域経済の再興、地域での雇用の推進といった、じっくり慎重に進めていくべきの課題がありました。

ブランドが立ち上がり、日本全国の店頭に並び、雑誌に取り上げてもらい、売り上げは順調に伸びていきました。

日本の事業計画上競合と位置づける輸入商社や国際メガブランドの売り上げ規模や店舗数とのベンチマーク。

急速に事業を拡大していくための売上確保施策や製品調達等の販売活動。

日々の販売活動に追われる中、個人的な課題である「福祉との融合」というテーマや、イタリアの農家の社会的な取り組みを少しずつでも実現していきたい。バランスを取りながら、少しずつ小さな取組ですが進めていくことができました。

最近の投稿

カテゴリー

アーカイブ