さて、どうやってこのブランドを多くの人に知ってもらい、買ってもらうのか?

プロモーション戦略はどのようにしていくのかいろいろと考えてきました。

まず、このブランドの強みはその背景にあるストーリーの壮大さと、日本人向けにこだわった製品としての新規性、そして小規模で手作りで手間隙をかけて誠実にものづくりをしているというリアル性です。

そこで、徹底的にそれらの内容をオープンにすることで、競合ブランドとの差異化を図ることにしました。
ものづくりへのディスクローズとトレーサビリティの最大露出をプロモーション戦略の核としたのです。

自分自身、ハーブや化粧品ってどんなところで、どうやって作られているのか全く知りませんでしたし、なんとなくその裏側って見てみたいとも思ってました。

それがわかると結構好きになりますよね。
ビール工場見学→出来立てビール飲む→そのブランド好きになる
みたいな。

そこで行ったのは、カタログやホームページに製品のこだわりや、原料・化粧品の作り方などの情報をテンコ盛りにのっけるということでした。

製品的な唯一の強みは、日本のド素人が識者と共に一から疑問をぶつけながら、本場ヨーロッパの自然化粧品のプロと作った成分へのこだわりと、本物の内容・使用感でありながら洗練された姿で価格も高くないということです。

これをしつこいぐらいにアピールしました。(ちょっとくどすぎましたね。。)

そして、さらにイタリア現地での日々の生情報を伝え、ユーザーの方との双方向性を得るためのブログの開設、ホームページ上のメッセージ欄の開設等でした。

これによって、このブランドがどんなものなのか、どうやって作られているのか、わからないところは確認できリクエストもできる等、ユーザーも巻き込んでブランドを作り上げていくという、ものづくりに力点をおいた家族的少量生産ブランドならではの強みが生かせる仕組みができたのです。

そして、商品力を高めることで少ない宣伝費をカバーすることにしました。
注力する経営資源をものづくりに特化することで、壮大な宣伝費を使わなくても認知が広がっていくという仕組みです。
得意分野での身の丈分担の考え方です。

こだわりの認められる製品にすることで、媒体価値のあるショップ店頭での露出から始めて、イノベーター層への認知と口コミの醸成、その後スタイリストさん等に取り上げていただき雑誌掲載開始、その後プレスリリースを各出版社に送付し、パブリシティとして取り扱っていただくという流れです。

すごく素敵なお店においてあってよく見る、すごくお洒落なファッションリーダーが使っている、雑誌にも出ている、ネットや店舗にあるカタログを見てみると中身はすごくこだわった本物である、この化粧品という媒体を通じ何か良いことに参加できることを知る、さらにブログ等を見てみるとその背景のストーリーや活動がわかっていく、そしてユーザー自身も参加していく、といったスパイラルを作りたかったのです。

ホームページやカタログの準備後、素敵なお店への取り扱いの営業活動からはじまり、ブログの運営、MIXIへの書き込み、、イベントへの参加、雑誌社へのプレスリリース等、地道な活動を続けていました。

そして、ブログやホームページのメッセージ欄には多くの方からメッセージをいただきました。
本当にありがとうございます!
そのメッセージで、モチベーションを保ちやってこれました。

発売して9ヶ月、昨年の9月には想像もできないことです。

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