ビオファジャパン・オーガニックEXPOは、明日から3日間東京ビッグサイトで行われます。
独立してすぐにABCエンタープライズのハインツさん、中村さんにお声掛けをいただきビオファジャパン・オーガニックEXPOのお手伝いをさせていただいて、自分にとっては2007年から5回目の会を迎えます。
ドイツ・ニュルンベルグのビオファにアグロナチュラで出展したのが2006年、そして夏独立。
その秋にセルザチャレンジの前身の活動で、東京の福祉施設の屋上でオーガニックハーブを育てて販売する事業の種蒔き会に中村さんに来ていただいたことがきっかけでお声を掛けていただきました。
ビオファジャパン・オーガニックEXPOは、今年で11回目を迎えます。
ビオファとは世界最大のオーガニック関連製品の見本市。基本的にはBtoBのトレードショーで、本来は出展者企業と小売バイヤーの商談会というもの。ヨーロッパなどではその場で仕入れを行う場です。
日本での開催は非常に毎年様々な課題があり、苦労しながら大きくなってきました。
日本ではオーガニック・有機とはいっても、農業大国ではないので有機農家も少なく農産品の流通も特殊、国内にオーガニック化粧品ブランドは少なく、オーガニックコットンの生産量も欧米に比べてとても小さい、というそもそも国内生産のプレイヤー・出展者の数が少ない状態。
一方、ヨーロッパのような個人経営の小規模店舗のオーナー兼バイヤーが多い国ではなく、チェーンストアにて店舗数は全国にたくさんあるが本部バイヤー数は限られた日本では、来場するバイヤーの数も限りがあります。
また輸入品としては、化粧品については薬事法の関係から輸入業者がついて正規に輸入手続きされたものでないと商品・サンプルとして展示できず、日本未参入のまだ輸入パートナーが決まっていないブランドは出品が非常に難しいという背景、そして農生産品の場合は流通の複雑さが障壁となり実際の販売につながりにくい。
日本では、展示会で仕入れも行うということは珍しく後日改めて行うし、新製品は直接海外の展示会や都心部のお店に行けばリサーチできる、狭い日本ではわざわざ展示会をやらなくても電話やFAX、メールでコンタクトが取れてしまうということもあり、海外の様に展示会に出展して初めてビジネスが成立するということはあまりない。
特に限られたオーガニック製品の場合は非常に市場が小さいなどの理由から、出展社も来場者もなかなか集まりにくい市場環境にありました。
また主催国ドイツとの商習慣の違いや、会場レイアウトを柔軟にすることの難しさ、最近は他の大型展示会もオーガニックコーナーを開設などの脅威、にぎやかに来場者を増やすためにBtoBから消費者も参加できるBtoCにすべきかどうかの議論などなど。。
そして5年。地道な努力の積み重ねで毎年の出展者・来場者数は増え、今年も過去最高のものになりそうです。
ABCエンタープライズでは、とても少人数でとても大きなことに取り組んできました。
今の日本のオーガニックマーケットを11年前からけん引してきたといっても過言ではないと思います。
振り返ればとても楽しく充実した5年間でした。父親、母親と同じぐらいお歳のハインツさん、中村さんはじめみなさまに大変お世話になってきました。
いい展示会になるようにベストを尽くせればいいなと思います。
明日から3日間、自分も会場に終日います。もし寄られましたら、声を掛けていただけましたら幸いです。