今日は大晦日、飲む前に2012年を振り返ってみたりします。

 

もう今年はずっと忙しくて、頭と心がずっといっぱいの一年だったような気がします。

 

しかし充実してました!

 

今年も引き続き、

 

①障がい児を持つ事業家として来るべき将来への不安を無くすため自ら事業を創り出し、障がい者の働く場、生きる場を創り出していくことに挑戦する、

 

②将来ではなく、いま家族を養い生きていく収入を得ていくことに挑戦する、

 

という人生の途中。

今年は折り返し地点。

 

 

今年の目標は、1月に「Now is the time  今がその時で動くとき」と決めて、自社事業を変化させ、新しい取り組みに着手する1年。

裸一貫、身一つになってからここ2年注力したコンサルティング事業や講演活動、福祉のボランティア活動。

 

新しい事業とは、以上に加え、投資の必要となる社会的活動と連動した継続的な実業への自社による進出。
まさに福祉とビジネスの融合の実業に自ら挑戦するということです。

アグロナチュラの一時のバブル時期からリーマンショック後、家も引越し、車も売って、そして冷蔵庫も空になって、次男が生まれてと厳しい時期もありましたが、何とか多くの人にコンサルティングや講演などの仕事をいただき、本当に助けられました。

一番苦しい時に助けていただいた方は一生忘れないです。

 

やっとジェットコースターライフも、安定と復活が少しずつ見えてきました。

 

多くのことは既に体験できたし、お金で買えるものを失っても、何とも思いません。

 

今欲しいのは、自分も含め皆が安心して生き、死ねる未来です。

 

具体的には、今年は社会的意義のあるOEM事業、障がい者を取り巻く課題をビジネスで解決する自社での物販事業という、仕組みによる事業を、今までのサービス提供事業に加えていこうと計画。
すると多くの新しい出会いが生まれ、不思議に実現していくという幸運が訪れました。

 

しかし変化は自らで変化を起こす事業だけではなく、外部からも大きな変化が。

 

特にやはり2月に病院で父親の末期癌余命半年宣告を聞いてから。今までとは違う時の流れを感じた気がします。

 

もう一つの転機は、3月17日のちょうど42歳の誕生日の朝日新聞の記事を見て。

 

横浜市で40代の知的障がい者と2人暮らしの70代の老母が急死し、母の死後その40代の息子が肺炎で死亡しているのが発見された。その時、冷蔵庫は食べ物がいっぱい、炊飯器にも炊き立てのご飯が入った状況だったという記事でした。

自身の将来を考えると大いにあり得ることで、とても不安に。

 

そこから障がい者の親の死後問題について調べ始めたのです。

 

 

来るべき将来のリスクは分かっている。そのために今から何かできないのか。保険や共済制度などで、子供を残しても安心して死ねる状況を作れないか。法定後見人とは何なのか。

 

今どのような制度やサービスがあり、ないのか。ないならば、何か必要とされる事業を創り出せないか。

 

 

4月は多くの人とにお話を伺う機会を得られ、素晴らしい出会いをいただきました。須田さんや小林さんをはじめ多くの方にお会いできたのはこの時です。

その時分かったことは、障がい者の親の死後問題は、非常に難しいということ。親の死後の障がい者をサポートするサービス事業としてはなかなか継続できるビジネスとしてはなかなか成り立ちにくいこと。

 

行政や寄付に頼らず安定的に継続的サービスを行っていくには、何か強い事業を基盤として持ちながら、両軸でそのサポートサービスを行っていく必要があると、強く感じました。

 

また、仕事では昔から大変お世話になっているベイクルーズさんのレディスブランド「Deuxieme classe」のオリジナルアロマブランド「Le billet」を、福田さんや藤田さん、佐藤さんをはじめ多くの皆様のお力により、自社初のOEM事業として取り組ませていただきました。素晴らしく洗練されたコルシカ産のブランドとなりました。

川越JCの皆様やEFAPの生徒とも素晴らしい出会いがありました。

 

 

5月は、父の故郷、松山へのふたり旅。めったにない機会でしたが、最後の年に実現できました。故郷の街や人に会い、そしてたくさんの話を聞けました。

 

「親父と一緒に来たということを後から思い出してくれ」と彼は言っていましたが、抗がん剤治療の合間を縫って辛い中、本当に良い思い出を作ってくれた。

 

この旅のことは、雑誌「ソトコト」にも掲載していただき、本当に素晴らしい旅となりました。

また、仕事ではモア・トゥリーズさんのオリジナルコスメブランド、「more trees organic」を多くの皆様のお力により、OEM第2弾として取り組ませていただきました。野地さん、齋藤さん、佐藤さん、そして暮部さん、中山さんのお力添えでとても質の高い日本産のブランドになりました。

 

 

セルザチャレンジでお手伝いさせていただいた、西武柳沢駅の「石窯パン工房ウーノ」のオープンも5月。

 

メンバーで名前などを決めて、峯崎さんがロゴデザイン、阿部さんがインテリアデザイン、亘さん・増渕さんが広報など、皆で力を合わせました。

 

セルザチャレンジはそれぞれ本当に素晴らしいメンバーです。
 

 

6月は、その後日本の総代理店となる「FaceMouse」のシモーネさんや上野さんとの出会い。

 

自身が首から上しか動かなくてもバイタリティを持って、体の一部しか動かない人でもパソコンが使えるようになるマウスを開発したシモーネさん。

 

これからこのフェイスマウスでより多くのベットの上の人の毎日が、世界に開かれ、変えられると思います。

 

日本総代理店としてより多くの人にお届け出来るように頑張ります。

 

 

7月は、強い事業の創出のため、九州大学に出張するなど本格的に動き出しました。

 

これが年末に発表した「ネオナイシン」ですが、2年間の期間を経てようやく事業立上げのフェーズに。

 

これも、2年前の永利さんとの出会いから時間を経て、自身の環境変化もあり、ここという時に急きょ具体化した事業です。

 

この季節は、毎日口微生物学と腔ケアの勉強漬けでした。

 

大好きな暑い夏の日々。「QUON」の新アイテムも7月発売でした。

 

 

8月は、横浜の家から町田の実家まですぐに行けるようにバイクの購入。中免をうっかり失効で無くして、原付にしか載れません。。

 

悔しいので、80年代に流行ったレーサーレプリカのミニバイク、その名も「GAGギャグ」を調達。

 

ポケバイなのに70キロ出るワイルドでアホらしくいい感じ。ちょくちょく、実家に顔を出せるようになり、両親とも喜んでました。

 

 

9月に入っては、新しい事業立ち上げ準備のため、昔からお世話になっている方々にお話を伺うべくたくさん会いました。

 

国京さんや村田さん、武者さん、桑本、出野、中村、田中、細郷、東條、浩司、吉兼、ノリユキ、ササ、豆、ヨシナオ、イガちゃん、峯ちゃん、サエラ木村さん、ABC中村さん、暮部社長、達夫さん、池内さん、内田さん、前田さん、加藤さん、シャプラニールの皆様、岩間さん、その他書ききれないたくさんのみなさまに本当にいつも感謝しています。

 

 

そして、秋から始まったのが宮城・福島と東北被災地の、障がい者施設職員さん向けのマーケティングセミナー。

 

茶谷さんにお声掛けいただき、夏目さんと合計100名ぐらいの皆様と、東北の障がい者の未来づくりに取り組みました。

 

東北でたくさんの同志に出会うことが。3か所でのべ12回のセミナーで、宮城と岩手は来年も続きます。末永く、力を合わせていければと思います。

 

 

10月は、父と母と3人で人生初の旅行。そして最後の旅行となりました。熱川の旅館で充たされた時間を過ごすことができ、本当にありがたかったです。

そして暮部さんや本多さんをはじめ大変お世話になってる新潟の福祉事業所の集まりCネッツのギフトショーの商品アドバイス会などに、セルザチャレンジの五十嵐さんと呼んでいただき、伺ったりも出来ました。新潟最高。

 

11月は、父の様態が良くなく前日まで行くかどうか迷っていたドイツのハンブルク、キールへの出張。

 

これもご縁をいただき、行ったことのない街に行くことができました。来年の発表ですが「OCEANWELL」という世界初のオーガニック認証付マリンコスメブランドの日本総代理店を当社でやることに。

 

非常に競争力のある製品ですが、この製品をドイツ現地と同一価格で通販中心で行うことにより、東京コロニーとの連動で販売~出荷業務を障がい者の仕事を創り出す事業として、着手することになります。

 

リンケ博士はじめドイツの海洋生物学者のパートナーたちも、このビジネスモデルに共感してくれ、輸入も暮部さんにお願いでき、東京コロニーの武者さんにお力をいただき、良い取り組みに出来るように頑張っていきたいと思います。

 

2006年から携わってきたビオファジャパン・オーガニックEXPOも11月にありました。もうそろそろ卒業かなと思っていましたが、ドイツとの契約で来年も頑張ることに。来年は2月にニュルンベルクにも久々に行ってみようと思います。

 

 

12月。変化の年の締めくくりにふさわしく、死亡届と出生届を同じ日に書いた12月は今までの人生でも忘れがたい時に。

 

12月2日に3男が予定日よりも2週間も早く生まれてきました。これで3人そろって男になってしまいましたが、それはそれで楽しみです。

 

余命半年といわれた父は10か月も生きてくれました。そして退院した3男を見せに行くことができました。

 

父は「いとしいなぁ」といって最期の孫を抱きました。その3日後父は、すべてを見届けたかのように去っていきました。

 

予想外に早く生まれてきた3男にも、これも予想外に強い精神力で生きてくれた父にも、本当に感謝します。ありがとう。

 

父の最期は、出張や外出が多く、また日ごろの行いの悪い自分ですが、去りゆく時にずっと一緒にいれた。

 

きっとその時を待っていてくれたのだと思っています。

 

40年間あまりなつきもせず、これといった親孝行も出来なかった自分に、10か月だけ親孝行のチャンスをくれた。忘れられない時間をくれました。

 

 

そして仕事の12月も充実していました。関与させていただいている日本のオーガニック化粧品の先駆け「クレコス」のブランドリニューアルは大盛況。

 

また、エコでサステナブルなレイングッズ「エバーイオン」のリニューアル、フェアトレードせっけんブランド「She with shaplaneer」のメンバーの異動、ライセンス管理ブランド「インフィニストリア」のホームページリニューアルなど。

 

そして総仕上げは強力な自社事業としての「ネオナイシン」です。九州大学の園元先生や、鹿児島大学の小松澤先生、また九州大学広報部のみなさま、そしていつも支えてくれる大切な方々、フェイスブックのお友達の皆様のお力添えをいただき、ようやく発表できました。

 

抗がん剤でカンジダや口内炎で悩まされていた父が、実験台としてネオナイシンを配合した製品を試用してくれていた。

 

12月19日の記者会見や新聞掲載などを生きてる間に見せたいと願っていましたが、それは叶わず。

 

本当は、経済的な危機から復活した自分の姿と、社会的事業の成功を父に見せたかった。

 

でも、自分の始末を完璧にしていた父は、家族の手を全く煩わせず、12日の朝に逝き17日に葬儀他をすべて終わらせた。19日の福岡での大切な記者発表では父の様態の不安なく前向きに臨ませてくれたし、きっとそばで見守ってくれていたと思う。

 

そして朝日、読売、毎日、日経、西日本新聞にネオナイシンのことが掲載されたことは、親父が天国で口きいてくれたと母と話しました。

 

これからも空で見ている父に、恥じない生き方と胸を張ってできる事業に努めていこうと思います。

ネオナイシン事業では、高齢者や障がい者、乳幼児や妊婦などを対象にした優しい製品事業を通して、日本版BOPビジネスに挑戦し障がい者の仕事を生み出し、そして生きる場、さらに親の死後もサポートしていく事業体の創造を夢想しています。

 

そしてこの世界一の高齢者国家の日本から、高齢者、障がい者をメインターゲットにした、またさらには世界中の老若男女が求める安全性の高い製品で世界に進出し、日本の産業の空洞化を食い止めるとともに国内の障害者の雇用を生み、日本の技術力や生産技術、そして社会的事業で世界を変えていきたい。
高齢者国家の日本発の企業が世界のソーシャル事業の先端を引っ張っていければ。

これからは、いままで関与してきた事業、そして新たに自社で始めた事業、そして今までお世話になってきた方々をうまく融合させ、自分たちで未来を創り出せるような強い事業を創り出していければと思います。

 

志を同じくし、今までお世話になってきた、信頼できる方々と、そしてこれから出会う人と、力を合わせて未来を共につくり、いのちを燃やして生きていきたいです。

 

何卒お力をいただけましたら幸いです。
  

 

 

 

去りゆくこと、そして生れ出ること。

 

入れ替わりはありますが、何か大きなものを手にしています。

 

 

 

今年も、何かにつけて一番心に残るのは、家族をはじめ、多くの友人知人、先輩後輩、お仲間のみなさまに本当に助けていただいたこと。

 

この文章で書ききれない多くの方々に本当にお世話になりました。お名前書ききれずすみません!

 

みなさまとビールで乾杯したいです。

 

 

また、この便利なフェイスブックを通して、多くの方にお声を掛けていただき、お言葉をいただき、いいねをいただいたこと。

 

 

今年は本当に大変でした。でも本当に助かりました。

 

 

今年は心も頭もいっぱいで、大晦日のさっきまで全く気持ちもまとまりませんでした。

 

 

 

今は感謝の気持ちで、頭も心もいっぱいです。

 

 

2012年は本当にお世話になりました。

 

 

本当に、本当にありがとうございます。

オーラルピース

2012年12月31日 手島大輔

Titi

https://www.facebook.com/teshimad

 

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